毎日、体のために寝る前や体が疲れている時にストレッチをするけどそもそも筋肉を柔らかくする以外にストレッチってどんな効果があるのかわからないと思っている方は結構多いです。
実際あなたもそのような疑問を感じたことはありませんか?
実はストレッチには筋肉を柔らかくする以外にもストレッチを行うことで得られる効果が多数あることが報告されています。
そこで今回はストレッチって一体どんな効果があるんだろうと気になっているあなたに主要なストレッチでの効果を9つご紹介します。
これを読めばストレッチへの理解度が深まり、より効果的なストレッチが行えるようになり、あなたの体の悩みすら解消してくれるかもしれません。
ストレッチとは…
そもそもストレッチとは”伸張性が低下した筋肉などを伸ばすこと”や”運動前のウォーミングアップの一つ”などと捉えられていますが、明確な定義はないものの広く世間一般に受け入れられています。
ストレッチの効果1 筋肉の柔軟性向上
これはよく知られているストレッチの効果の一つですが筋肉の柔軟性、伸びる範囲を広げてくれる効果があります。
人間の筋肉は大きく分けて…
・意識して動かすことのできる ⇒ 随意筋
・意識して動かすことのできない ⇒ 不随意筋
に分けられ、私たちの体の表面を覆う筋肉は随意筋に当たります。
ちなみに不随意筋は心臓の筋肉や横隔膜や食道など自分が意識していなくても勝手に動いてくれる筋肉になります。
ストレッチに関係するのは随意筋になりますが、この体表を覆う骨格筋と呼ばれる随意筋は全て横紋筋と言い、規則正しい配列で筋肉が構成されています。
しかし筋肉を動かさなかったり、また今の可動範囲を超えて伸ばす時はその横紋筋の伸張性が大事になってきます。
その横紋筋の伸張性を増大させるのがストレッチの一つの効果になります。
ストレッチの効果2 筋膜の柔軟性向上
これは先ほどの筋肉の柔軟性向上とも繋がりのある効果になりますが、筋肉は全て筋膜というコラーゲン線維に包まれています。
この筋膜のコラーゲン線維には規則正しい配列は存在しませんが、ストレッチをすることで伸張方向へと伸ばされます。
筋膜が筋肉の表面を覆う以上、切っても切れない関係性にあるため余談ではあるかもしれませんが、筋肉+筋膜の柔軟性向上にストレッチが役立っていることを知っておく必要があります。
ストレッチの効果3 関節可動域改善
ここまでの話で筋肉+筋膜に柔軟性の向上が見られたら、その筋肉が関与している関節の動きも改善されます。
しかし筋肉・筋膜だけでは改善しない場合もあります。
それは関節を構成する靭帯や関節包(関節同士を繋ぎ、覆っている袋のようなもの)の存在です。
筋肉・筋膜のストレッチを行っても関節の可動域が変わらない場合は靭帯・関節包もしくは皮膚の制限がある可能性があります。
しかしこれらも適切なストレッチが行われれば筋肉同様に改善が見られ、結果的に関節可動域の改善へと繋がっていきます。
ストレッチの効果4 パフォーマンス向上
適切なストレッチはその後の運動のパフォーマンス向上にも役立ちます。
ストレッチと準備運動(ウォーミングアップ)は明確に言えば同じものではありませんが、適切な負荷をかけたストレッチは準備運動の一つに入れられます。
それは筋肉へ負荷をかけることにより、筋肉内の筋温が上昇し、全身の体温を高めることで運動への身体的・精神的準備を整え、筋肉もそれに応じて神経伝達速度が速まり、パフォーマンスが向上するという流れになります。
ストレッチの効果5 障害予防
適切なストレッチはパフォーマンスの向上もですが、運動時の障害予防にも繋がります。
全くストレッチをしないで運動した場合としっかりとストレッチをした後に運動した場合とでは怪我するリスクが何倍、何十倍と違います。
それは筋肉や脳がこれから運動するという準備ができていないままジャンプや全力疾走を行うことで筋肉に過剰な負荷がかかり、損傷してしまう可能性が大きいからです。
そんな障害を防ぐためにもストレッチは欠かさず行うべき一つの要因になります。
ストレッチの効果6 疼痛緩和
適切なストレッチは筋肉の緊張が和らぎ、筋肉内の循環促進にも影響します。
そのため血管内に存在する痛みを誘発する物質や痛みを強く感じさせる物質が循環、除去されて筋肉の痛みを緩和させてくれる作用があります。
これは痛みのある方にも朗報なストレッチの効果だと言えます。
ストレッチの効果7 疲労回復効果
これは先ほどの疼痛緩和とも関係してきますが、筋肉内の循環が改善することは疲労物質の除去にも関与してきます。
そのため運動後のストレッチが重要視されているのはこのためです。
激しい運動をした後は末梢に血液が多く循環していることや筋肉の緊張が高まっており、循環がうまくいきません。
そのため運動後は早期にストレッチを行うことで血液を心臓へと戻し、通常の血液循環を促進し、また末梢筋肉の疲労物質の除去に努めるのもストレッチの一つの効果であることが言えます。
運動後のストレッチを怠り、めまいやふらつきを起こす場合は脳への血液循環がなされていない場合が考えられるため十分に気をつけてください。
ストレッチの効果8 筋力増強
これはあまり知られていませんがストレッチには筋力を増強させる効果もあります。
一般に筋力増強というと筋力トレーニングが主流ですが、筋肉が肥大するメカニズムには筋線維の損傷が関わっているからです。
筋肉の肥大には筋肉に高度な負荷をかけ、筋肉が損傷を起こし、それが修復する過程で結合する筋線維が肥厚することで筋肉が肥大していきます。
この効果はストレッチでも高負荷をかけることである程度の筋肉の肥大を起こすことができるため、結果的に筋力増強にも効果があるとされています。
もちろん低負荷の優しいストレッチでは効果は薄いですが、一つ知っておくとやり方を工夫するだけでいろいろな効果が見込めます。
ストレッチの効果9 リラクゼーション効果
ストレッチによる効果は脳にまで及びます。
ストレッチを行い、筋肉の緊張が和らぐとその影響は神経を通じて脳まで届き、脳がリラクゼーション効果を感じると精神的にも緊張が緩和されます。
また心と体は密接した関係にあるため、心身のリラクゼーション効果にもなります。
特に入浴後、体が温まった状態で間接照明などをつけ、癒しの音楽などを聞きながら行うストレッチは最高のリラクゼーション効果をもたらします。
まとめ
ストレッチの効果1 筋肉柔軟性アップ!
ストレッチの効果2 筋膜柔軟性アップ!
ストレッチの効果3 関節可動域アップ!
ストレッチの効果4 パフォーマンスアップ!
ストレッチの効果5 ケガのリスクダウン!
ストレッチの効果6 疼痛軽減!
ストレッチの効果7 疲労回復速度アップ!
ストレッチの効果8 筋力アップ!
ストレッチの効果9 リラクゼーション効果あり!
いかがだったでしょうか。
一言にストレッチの効果と言ってもたくさんの効果があります。
しかしこれを知っているだけでストレッチに取り組む姿勢が変わることで劇的にストレッチの効果が変わります!
きっとこれらの効果はストレッチのことで悩まれているあなたに必要な知識だと思います。
これから毎日のストレッチを意味のあるそして最大の効果を引き出せるよう行い、今まで以上の運動や生活を送れることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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